農業をやりたいと考えている人、つまり新規就農希望者の3割が
有機農業をやってみたい
と回答しています。
全体の9割が
有機農業に興味がある
と回答しています。
新規就農者のほとんどは、有機農業に関心があるんです。

産地直送

その有機農業でずっと昔からとられている経営スタイルが
少量多品目産消提携型
と呼ばれているスタイルです。
これについては既に記事を書きましたのでそちらをご参照いただくとして。

【1】有機農業の王道 少量多品目&直販型定期宅配の特徴

 

今回は産消提携の部分、つまり生産者が消費者と直接つながっている契約型であることについて解説していきます。


定期契約による収入の安定化

自分で育てた農産物を、お客様へ直接売っている。
そういう有機農家は多いです。
米、野菜、果樹などがおもに売られますが、それらを加工して売っている場合もあります。
そんななか野菜農家でとくにとられている手法が、詰め合わせボックスを発送するという形です。
10種類前後の野菜をボックスに詰め合わせて、農家によっては米や果物も抱き合わせながら消費者に向けて発送する。
そういうスタイルが有機栽培の野菜農家では主流になっています。

さらに。
直販型で野菜ボックスを発送している農家はたいてい、お客様と定期契約を結んでいます。
週に一回発送しますとか、隔週で一回発送します、とかいったように、定期的に発送していくことをお客様と約束をしているんです。

 

一般的に。
ほとんどの作物は、タネを播いてから収穫して発送するまでに長い年月を要するため、あらかじめ売り先が確保されていないとタネをどのくらい播いたらいいのか分かりません。
売り先が分かっていて初めて、どんな面積でどのくらいの作付けをしたらいいのかが決まってくるんです。
これは、農協に出荷する場合でも市場や小売店に卸す場合でも同じで、販路を確保しておくことは非常に重要です。
当たり前ですが多くの農家は、作れば売れると分かっているからこそ頑張って栽培をすることができるんです。

だから。
定期契約をしているから多品目有機農家が特に有利というわけではありません。
でも。
作って市場に出してみたら安値で取引されていて大した売り上げにならなかった、なんてことはありません。
取引相手によって大きく値が動くことはありません。
3000円ならずっと3000円、たいだい決まった価格で買ってくれます。
ということは。
1年先まで、毎月どのくらいの収入が入ってくるのか分かるということです。
価格が決まっていて、売り先が決まっている。
ということは安定収入が約束されているということです。
バクチ要素が強い農業界において安定的な収入を確保することができるようになるんです。

綱渡り

農産物の詰め合わせセットを販売している有機農家がとっている定期宅配戦略。
それは天候や市場価格に左右されやすい農業において、絶対的な安定を確保するための手法だということです。
お客様さえしっかりとつかんでいれば、あとは栽培に集中して安定した種類と量を供給できるように努力するだけ。

 

安定のためには高い能力が求められます

ただし。
安定供給していくためには、毎週安定した収穫量・品目数が得られるように高度な栽培技術が必要となってきます。
ただ単に作物をうまく作りこなせたらいいわけではなくて、欲しいときに欲しいだけの収穫量を得ていくための技術が必要なんです。
これがかなり難しい。
綿密な栽培計画・作付計画と、それを確実にこなしていく実行力。
そういう能力が求められます。
誰でもできるというわけではないんです。

ひとつの作物について、それと真正面から向き合って栽培技術を昇華させていくのが職人がとるべき道です。
でも、多品目農家の場合はひとつの作物だけに向きあっていればいいわけじゃなく、多くの品目を作りこなさなければならないので非常にハードルが高くなります。
そして。
なによりも安定が第一。
今週は余るほど収穫できたけれど、来週はほとんど野菜が収穫できないなぁ・・・。
とか言ってたらだめなんです。
今週も来週も、その次も。
毎週安定して同じくらいの量を収穫できるように計画&実行していかなければならないんです。
農業界とはまるで不釣り合いな安定という勲章を手に入れるためには、それなりに高いハードルを越えていく必要があるということですね。

 

ビジネス的な販売戦略

ビジネス的には。
この定期契約という形は、バックエンド商品になり得ます。
低額商品もしくは無料の商品でお客様を誘っておいて、購入してくれたお客様にたいして高額商品を売っていく。
そういう販売手法は当たり前に行われている戦略です。

お試しセットを40%OFFでお届けします。

まずは無料の試聴用CDで10日間お試し下さい。

こういう宣伝はよく見ますよね。
赤字になってもいいから多くの人に手に取ってもらって、そのなかから定期契約してくれるお客様を拾っていく。
そういう戦略です。

お試しセットとか無料CDとか、そういった新規のお客様をつかむ商品のことを

フロントエンド商品

と言い、そのあとに買ってもらう高額で会社に利益をもたらす商品のことを

バックエンド商品

と言います。
定期契約をして長く買ってもらう農産物詰め合わせセットというのは、一人のお客様から頂く代金は大きくなるのでバックエンド商品と言えなくもないです。
大企業が戦略的にやっているフロントエンド・バックエンドという手法を、小さな有機農家はあまり意識することなく実践していたりします。
ちゃんと利益が出るような仕組みを採用している。
多品目有機農家は、じつは優秀なんですよ。

 


次回は。
【4】有機農業の王道 少量多品目&直販型定期宅配 産消提携のメリットデメリット
という話になります。
お楽しみに。

 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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