手間をかけてわざわざ苗を育てる意味

だいぶ暖かくなってきて、ほとんど霜が降りなくなりました。
遅霜の危険はまだ残っていますが、トマト・ナス・ピーマンなど夏野菜の苗を順次植えていってもいいかもしれません。

苗の調子はなかなかいいですよ。

これはナス。
ポリポットを外して根っこが見えている状態ですが、全体にしっかりと根が回っています。
真っ白で生き生きした根っこというのもナイス。
もう植えてしまいたいような素晴らしい根張りです。

ところで、ナスはなぜ苗をつくるのか分かりますか?
言い換えると、なぜ畑に直接タネを播かないのかということです。
大きな理由としては高温植物であることが一番に挙げられます。
原産地は熱帯の植物なので、高温条件下において健全な生育をみせます。
日本のような四季のある気候だと、真夏の気候がナスにとって快適なんです。
ところが真夏にタネを播くと、生長して実をつけるころには冬になって寒さで枯れてしまうので、真夏に収穫期を迎えるために寒いうちからタネを播く必要があるわけですね。
だからハウスで真冬のうちからタネを播いてナスの苗を育てるんです。
つまりハウス内で真夏の環境を再現するということになります。

それと、ポットで苗を育てていると根っこがポットの中で回ります。
ここで第一段階の根張りをするわけです。
そして畑に植えてからさらに根っこを増やしていきます。
これが第二段階
つまり、2ステップを踏むことによって直接畑に種を播いて育てるよりも根っこの量は多くなるんです。
これは僕が確認したことじゃなくて、研修先の研究員が言ってたこと。
たぶん間違ってはいないと思います。

自然農法での栽培のポイントは
土中の微生物をいかに活性化させるか →生態系を豊かにする
ということと
野菜の根っこをいかに多く張らせるか →健康に育つ
という2点に集約されます。

そういう意味でポットによる育苗というのは意外に意味のあることなんです。

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