踏み込み温床。
有機農業者の間では定番とも言える育苗方法です。
周りにある資源を利用できるし、温度が上がりすぎても苗が徒長しにくいし、発酵し終わった苗床は翌年の育苗用土として使えるし、とにかく踏み込み温床はメリットが多いです。
理にかなっていると思います。
ただ、デメリットが大きすぎる。
落ち葉などの有機物をかき集めてくる労力がはんぱなく大変。
大量に手に入りやすいもみ殻やワラなどをうまく利用する手もあるけど、苗床が大きくなればなるほど必要量が増えます。
温床をつくる労力もかなり。
 ということで松本自然農園では採用せず。
昔からの知恵は素晴らしいなぁ・・・というくらいに頭の片隅において現代人らしく現代の優れた資材を使って育苗環境を整えています。
数年前に買ったのが電熱温床マット。
設定した温度に一定に保ってくれるので苗管理がしやすいです。
苗床面積が増えてもマットを増設するだけなので手間いらず。
ただし電気代がかかります。
昨年、惜しげもなく設定したい温度でバンバン使っていたら電気代がはねあがってびっくりしたので、その後は低めの温度でけちけち使っていました。
苗の生長も遅い・・・。
これじゃ電熱マットを使う意味がないじゃん、と思って今年はまた環境を変えました。
マットは使います。
 
温めた熱を逃がさないように断熱材で囲ってしまいます。
断熱材は住宅で使われるようなものです。
写真に見える水色っぽいのがそうですが、これは熱はおろか水蒸気も通さないので中に水を含んだ苗が並んでいると蒸れてしまいます。
実際、ビニールでトンネルをしていたときには蒸れすぎて育苗用土に緑色の苔が生えてきたことがありました。
 
というわけで別の断熱材も用意しました。
こちらは水蒸気を通します。今年の育苗はこの環境でどこまでできるのか試してみます。
電気代は低く抑えられるのか?
こんな風呂みたいな環境で苗が育つのか?
果たして・・・。