時間の制約はあったほうがいいかも

7年目を迎える今でこそ所得における時給が2500円を越える松本自然農園だけど、新規就農当初はひどいものでした。
1年目は赤字だから時給計算できないし、2年目でも500円/Hくらい。
3年目からは1000円/Hを越えるようになったけどそれでも暮らしは苦しかった。
そんな初期の苦しいときでも守っていたことがあります。

働きすぎないこと
と書くと語弊がありそうですが本当に気をつけていました。
それはもちろん将来を見据えてのこと。
しっかりと手をかけて野菜を育てればいいものが出来るし収穫量も上がる、ということが分かっていても、そこにかけた手が妥当だとは言い切れない。
働きすぎる農業者が多いのは周知の事実だし。
新規就農当初は畑の面積はそれほど大きくないから、毎日足しげく通えば栽培にかけられる時間はかなりとることができます。
だからといって存分に手をかけてしまうと、面積が増えたときに全体を管理することができなくなる可能性が高いです。

限られた時間でいかに成果をあげていくか。
僕の場合は就農当初、生活費もままならなかったのでサラリーマンやりながら農業をしていました。
だから朝5時から2時間ほど畑仕事して、それからスーツに着替えて出社して働くということを経験したし、使える時間は平日朝の数時間と土日のみだったから省力栽培を身につけるしかなかった。
そういう経験は今でも生きていると思います。
現在は農業一本なので時間的な制約はありません・・・と言いたいところですが家族と過ごす時間をかなり多くとるようにしているので畑に出られる時間の制約は大きいです。
出荷日は9時間くらい働くけどそれ以外の作業日は5、6時間程度。
休みの日もあります。
夏なのに残業のないサラリーマンと同程度の労働時間だろうと思います。

これは自慢でもなんでもなくて、畑に出るといくらでも仕事が見つかるという状況で、時間の制約をかいくぐって仕事を進めていった結果です。
朝から晩まで働くのが百姓である、みたいなイメージを払拭したいですし。
絶対言われますもん。
休みなしで大変ですね~
とか。

最初から借金とかして一気に軌道に乗りたい人は別として、地道にコツコツ成長していきたい人は兼業して時間の制約をつくるのも手ですよ。

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だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
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