農業をやりたいと思っている人はもちろん、すでに農業を仕事にしている人の多くは、

いいものをつくりたい

と考えています。
当たり前のことです。
粗悪品をつくって、それをよく見せてうまく儲けてやろう。。。
そんな悪徳商売ができる農家なんてそうそういませんから。

そこは命を扱う職業として、最低限守るべきラインなのでしょう。
農薬を使っているのに無農薬だと謳って販売してみたり、箱詰めしていくときに傷んでいる部分が見えないように隠してみたり、まあそういうことはゼロではないでしょうけど、大多数の農家は真面目に生産と向かい合っています。

でも。
それだけではだめです。
いいものをつくりたい、その気持ちは素晴らしいものですし、それが根底にないと農業者としては失格でしょう。
ただ、いいものをつくっているだけでは欲しいだけの収入を得ることが難しい。
商売の感覚を持って、販売にも意識を向けていかなければ家族を養っていくだけの稼ぎを得ることは難しいです。

農家は生産だけじゃなく、販売も同じように考えるべき。

今回はこのテーマについて、Youtubeにアップした動画へのコメントを引用しながら考えてみたいと思います。

 

 

議論の元になった動画は、
イイものを作れば売れる!って間違ってない?
というタイトルで、イイものを作ってさえいれば世間に評価されて高く買ってもらえる、そんな思考ではちゃんとした収入につながりませんよという話をしています。

ようするに。
生産だけじゃなく販売にも目を向けてください。
食べてくれる人にとってイイものじゃなければ意味がない、ちゃんと消費者に目を向けてください。
ということが言いたい動画なんですが。

この動画にたいして下記のようなコメントを頂きました。
一部を抜粋します。

 

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農業はビジネスじゃないですよ。人類の礎なんです。自然から命を頂き、それを非農業者へ繋ぎ、対価を頂くのが農業です。
農業はもとから儲かりません。農業で儲けるのは悪です。命を儲けに利用したらバチあたりますよ。倫理的にも悪です。
医者や消防士等、命に接する職業の方達だって大概同じこと言うでしょう?儲けに走ってたら信用できませんね。それと同じです。
医者の稼ぎが良いのは経営の7割が国税負担だからです。
農業がなおざりにされているのは食糧難にならないと気づかないのでしょうね・・・残念ながら・・・
まあ国なんかあてにしていては圃場が荒れるだけですから、世のため人のため、自分のプライドと家族と後世のために食糧供給の使命を果たしましょう。

 

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最初からお金を否定しています。
私は儲けに走ることを勧めているわけではありませんが、ビジネスとして農業を考えるべきだと思っています。
真っ向から対立する意見だと思いましたので、下記のようにコメントを返しました。

 

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農業で儲けるのが悪?
そういう意見が根強くあるから、こうしてわざわざ批判にさらされるような顔出しまでして私は情報を発信しているんです。
農業だってビジネスですよ。
もちろん命を扱っている責任は感じますし、その使命は果たすべきですが、農業者にだって生活があります。
自分自身に満足の得られる収入があって幸福感を持てるからこそ、他人を幸せにすることができるんです。
プライドと使命感だけでは家族を養えませんし、お金がなくてギスギスしている農業者が良いものを作れますか?

金儲けに走れと言っているわけではありません。
他産業が当たり前のようにやっているビジネス要素を、農業界にもすこし取りいれるべきではありませんか、という提案をしているんです。
もちろんマクドナルドの商法が悪徳なのは私にだって分かりますし、行きすぎた販売手法はだめだと思います。
でも今の農業って、生産ばかりに目が行って販売がおそろかになっている農家が多すぎます。
たとえ農協出荷でも販売を意識することは重要です。
販売をおろそかにするということは、消費者のほうを向いていないということ。
自分のつくったものが誰のためになるのかを考えなくなるんです。
マックに通う人とアトピーの人とでは求める食べ物の価値は違うのに、「これは良いものですよ」といって売る馬鹿らしさがわかりますか?

顧客を絞り込んで、その顧客が望むものを提供する。

こういうビジネス思考は、ニーズが多様化した今の社会には必要なことだと思っています。

清貧思考で儲けられない農業者が増えていった末路は、
「誰も農家になりたがらない」
ですよ。
国をあてにしていたら圃場が荒れるとあなたもおっしゃっているように、農業国営化を避けるためにもちゃんと稼げる農業者をもっと増やすべきです。
であれば、良いものをつくる篤農家に商売っ気をプラスすること。
これから新規就農する人たちに商売感覚を持ってもらうこと。
が大切だと感じています。

 

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このやりとりをみて、あなたはどのように感じましたか?

やっぱり農業で儲けるのは悪だ!

と思われるのであればそれでもかまいません。
収入が伴わなくても命ある食べ物をつくっていく使命を大切にしたい。
それでもいいでしょう。

価値観は人それぞれ違うものです。

でも覚えておいてください。
お金は求めなければやってきません。
お金に背を向けていても収入は増えません。

お金は、価値の提供に対する評価です。
多くの人を幸せにして、その人たちの人生に影響を与える。
見返りとして頂くのがお金ですよ。


 

 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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