前回、口コミを頼りにすることは新規就農者にとってプラスには働かないことを書きました。
    arrow070_01最初は知り合いに買ってもらって口コミで・・・の落とし穴
では、有機野菜や有機米のようなこだわりの農産物を農協や卸業者に頼らずに、自分自身で販路をつくって売っていくにはどうしたらいいのでしょうか。

ここで、具体的に売り先の候補をずらーっと列挙するのは簡単ですが、それをすることにあまり意味はありません。
まず、ターゲットをどう絞ったのかによって売り先が変わることを理解していれば、ただ数多くの売り先候補があるだけでは意味がないことはお分かり頂けるはずです。
    arrow070_01新規就農でまず最初に考えること~ターゲットの絞り込み

 

売り先を見つけていく具体的な方法

食事する親子
重要なのは、絞った売り先をどのように見つけ出して接触していくかです。
この方法について、できるだけ具体的な例を挙げたほうが分かりやすいと思います。
ですので、私自身の販路について少し触れていきます。
松本自然農園は無農薬栽培で育てた多品目多品種の野菜を、詰め合わせて家庭向けに野菜セットとして直送しています。
まずターゲットは、小さな子供がいる家庭に絞っています。
もっといえば、台所を任されている主婦に野菜を買ってもらいたいと考えています。
食の安全にたいして不安があり、子供たちには安全なものを食べさせたいと思っている主婦です。
このような絞り込みをしたとすると、食にこだわる主婦と接点を持つにはどうしたらいいのか、どこに向けて情報を発信したらいいのかを考えなければならないことがわかります。

たとえば。
食に関しての講座や講演会があれば、その主催者に連絡をとって会場でチラシを配らせてもらったり直売させてもらったりする。
たとえば。
育児グループなどを探して接触して、自分の存在を知ってもらえるように働きかける。
たとえば。
食への意識が高い人は出産からこだわる傾向があるので、自然分娩を勧めているような産科の病院にチラシを置かせてもらう。
というようにターゲットが絞られていると、集客に向けてとるべき行動が見えてきます。

これってどういう行動か分かりますよね。
単なる営業です。
自分の商品を買ってもらうために、直接的に間接的に見込み客に近づいて、自分自身の売り込みをしているんです。
もしくは商品の宣伝をしているんです。
ようするに、口コミではない新規のお客様を獲得しようとするなら、営業活動は避けて通れないということです。

でもここで注意点が。
地元の直売所に野菜を置く。
スーパーで特別にコーナーを設置してもらう。
というような不特定多数に宣伝するときには注意が必要です。
たくさんの人に知ってもらったその中から直接配達を希望する方が現れないとは言えませんが、そもそも有機野菜に興味がなくて野菜はなるべく安いほうがいいと考えているお客様は、ストレートにいえば相手にするべきではありません。
手にとって食べていただいているうちに有機野菜のよさを理解していただこう、とか考えないでください。
消費者の意識を変える、という行動には相当なエネルギーが必要だからです。
新規就農して間もない初心者農家がそこに労力を割いている場合じゃありません。
もともと有機野菜に興味があって、買いたいと考えている人を探すことがまず第一です。

 

超優秀な営業マンを雇う

ビジネス握手
ここまで書いてきたことは、就農地の近辺、つまり地元で営業をかけて販路を開拓していくという話です。
自分が営業に出かけることが可能な範囲でしか広がっていかない、昔からある形です。
これだと、ある程度人口が多い大都市圏に近いところで就農しなければ、有機野菜に興味のある人の数そのものが少なくて商売にならない可能性が出てきます。
そもそも営業に出かけている時間があるんだったら畑仕事をしたいというのが農家ですから、生産~流通~販売を手掛けたうえに営業までやるとなったらいくら時間があっても足りません。

というわけで。
超優秀な営業マンを雇いましょう。
無給で24時間365日働き続けてくれて、一切の愚痴を言わず、寝坊をすることもありません。
体調が悪いので今日は休みます、なんてこともありません。
全国どこへでも飛んでいって営業してくれます。
地元だけに限られていた商圏が、この営業マンのおかげで一気に日本全国へと商圏を拡大することができます。
そんな優秀な営業マンを、今の時代は簡単に雇うことができます。
わかりますよね?
ホームページやブログのことです。

ホームページやブログをもつことは、営業マンを雇うことに等しいということです。
自分はアナログ人間でそういうのは苦手、とか言ってる場合じゃありません。
苦手とか言ってネットの世界に参入せずに、地道な営業に時間をとられたり口コミに頼ったりしていたら数年でジリ貧になりそのうち離農することになりますよ。

ただし、ホームページやブログはつくっただけでは働いてくれません。
無能な営業マンで終わってしまいます。
お客様に伝えたいことを的確な表現で分かりやすく文章にして、それをホームページ内で発信していく必要があります。
つまり、あなたが営業マンを育てていく必要があるわけです。

とにかく面倒かもしれません。
結局そっちに労力を割いているだけで、営業に出かけるかホームページをつくるのかの違いじゃないかと思うかもしれません。
上手な育て方なんてわからん、と思うかもしれません。
そういう方は、昔ながらの地元での地道な営業をやればいいです。
それを否定するつもりはありませんから。
せっかく便利なツールが使える時代になっているんだから、活用しなければもったいないですよと言っているだけです。

参考になれば幸いです。


 

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

つづきはこちら

 

あなたはなぜ、そっちを選んだのですか?

キャベツPOP

ご覧のように、2つの写真を載せました。
どこかの直売所に立ち寄ったときに、この写真のように並んでキャベツが売られていたら・・・

あなたはどちらを買いますか?

おそらく、この2つの写真を比べれば、多くの人が右の「みさきキャベツ」を買いたくなるはずです。
そしてこの事実は、キャベツを売っている農家に厳しい現実をつきつけます。
一方の農家は自分のキャベツがどんどん売れていく、もう一方の農家はまったく売れない・・・。
あなたがもし、農家として生産物を売っていきたいと思っているなら、なぜこんな差が生まれるのかを知る必要があります。知ったうえで、それを活かす必要があります。

売れるキャベツと売れないキャベツ。その差は・・・

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