はじめに

あなたがもし、農業を仕事にしたい、農業で生計を立てていきたい、家族を養っていきたい、と考えるのであれば、やらなければならないことや決めなければならないことは山のようにあります。
就農地はどこにするのか。
なにをつくるのか。
どこに販売していくのか。
資金調達はどうするのか。
家や農地をどのように確保するのか。
両親や家族の同意をどうやって得ていくのか。
栽培技術をどのようにして身につけていくのか。
それらをひとつひとつクリアしていって、ようやく作物を育てるというスタートラインに立つことができます。
道のりは決して平たんではありません。
道しるべ
農業を仕事にするというのは起業をするということです。
会社を興すことと同じです。
会社から給料をもらって働くサラリーマンから、会社を運営していく社長の立場になるということです。
立場が違えば考え方もまったく異なります。
ちょっと農業でもやってみようかな。
という甘い気持ちで就農を考えているのならやめたほうがいいです。
絶対に失敗します。
けれどもそうじゃなくて、真剣に農業を一生の仕事にしたいと考えているのであれば、ポイントを押さえて方向性をしっかり定めていくことで確実に収入につなげることができます。
強い気持ちと、正しい事業の方向性。
これにはコツがあります。
ノウハウがあります。

基本的に農家は忙しいですから、このようなコツやノウハウを提供してくれることはありません。
そんなことをやっている暇はありませんから。
だから、就農に関する知識を学びたかったら農家へ研修に入るしかありません。
けれども。
研修に入るだけの時間的な余裕がなかったり、収入が途切れることの不安があって今の仕事を辞められなかったり、通えるところにしっかりと学べる農家が見つからなかったり。
条件が合わないことも多いです。

もちろん農家に研修しなくても得られるものは多くあります。
栽培技術を学べるところは山のようにあります。
書籍もたくさん出ていますし、家庭菜園で実際にやってみることもできます。
新規就農のステップを詳しく紹介している書籍やホームページもあります。
経営に関することも探せば山のように見つかります。
でも。
情報はありあまるほどあるのに、それらのなかから自分にとって本当に必要な情報を抜き出してくるのは容易ではありません。
泡と光
このサイトでは、あなたが新規就農への階段をのぼっていく手助けになるように、必要な情報を整理してお届けします。
また、現役の農業者として手元にある有益な情報を提供します。
新規就農への道しるべになれば幸いです。