農業は衰退している。
みなさんそう思っていますよね。
農業者人口は減り続けているし、高齢化もものすごいことになっている。
新しく農業を始める人だってそれほど多くない。
日本の農業はもうすぐ壊滅してしまうんじゃないか。
そう思っている人がほとんどじゃないでしょうか。

でも。
本当にそうなんでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
農家数の推移
農家数の減少や高齢化、これらは農林水産省が出している統計をみれば疑いようのない事実です。
昭和60年には300万人を超えていた農家数は、平成24年には150万人を切ろうかという数にまで減少しています。

単純に情報としてこれだけしか入ってこなければ、農業は衰退しているって思っちゃいますよね。
農業という産業に従事している人が減っている。
しかもものすごい勢いで減っている。
となれば衰退していると思うのは当たり前。
でも。
その数字の中身をちゃんと見ていくと、まったく違った見方ができるようになります。

 

ほとんどの農家は必要ない?

別の資料として、農林業センサス(2010年)の統計からグラフを見てみます。
農林業センサスより
図(出所:農林業センサス、試算:農業ビジネス誌「農業経営者」)

上の棒グラフは、(自給的農家ではない)販売農家を、売り上げ金額別に分けたものです。
それによると。

販売金額100万円以下の農家が、販売農家戸数全体の約60%(約96万戸)を占めています。
(上の棒グラフ:青色と紫色が占める割合が約60%)

販売金額500万円以下の農家の割合でいえば、全体の85%に達します。
(上の棒グラフ:青色と紫色と赤色が占める割合が約85%)

一方、1000万円以上の販売額を上げる農家は全体の7.4%(約12万戸)にすぎません。

上の棒グラフだけをみれば、
「約85%の農家は売り上げが500万円以下かぁ・・・そこから経費引いたら一家の暮らしを支えるほどの稼ぎにならないじゃないか」
「ほとんどの農家は農業だけじゃ生活できてないんだなぁ」
という推測が浮かんできます。

 

ここからが重要なんですが、さらに下の棒グラフも同時に見ていきましょう。
下の棒グラフは、日本の農業総販売金額を、農家の販売金額別に分けたグラフです。
これは農業ビジネス誌「農業経営者」が試算した数字ですが、

日本の農業総販売金額のうち約60%を販売金額1000万円以上の農家が占めています。
農家全体の7.4%にすぎない1000万円以上販売農家が、販売金額全体の60%を稼いでいるということです。
(下の棒グラフ:緑色が占める割合が約60%)

また、500万円以上販売農家というくくりでみてみると。
農家全体の15%にすぎない500万円以上販売農家が、販売金額全体の75%を稼いでいるという事実も読み取れます。
(下の棒グラフ:黄色と緑色が占める割合が約75%)
つまりこれは。
もし仮にですが、販売農家戸数のうち500万円の販売金額さえ稼ぐことができない農家がすべて退場してしまっても、販売金額全体としては25%減に留まるということです。
農家戸数が25万戸(15%)程度に激減したとしても、販売金額は75%程度を維持できるということです。


もっと数字をかんたんにして表現すれば。
農家の7割がいなくなっても強い経営体が残ってくれていれば生産量はそれほど落ち込まない。
ということです。
むしろ空いた農地を集約してもっと効率的に生産できるようになるので、結果的には生産量や生産額は落ち込むどころか増える可能性だってあるんです。
農業が衰退産業だなんて、この統計を見てもいえるんですかね。
まあ、空論にすぎませんが。

 

新規就農希望者には明るい未来

ここで。
これから新規就農しようと考えている立場で、
この現状をどうみるか
こういった統計をどうとらえるか
ということがポイントになります。

農業は少なくとも衰退産業ではないということ。
国の統計に出ているほど、世間に認識されている評価ほど日本の農業は弱くはありません。
少なくともこういう認識は必要だと思います。
このことについては、
日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)
という書籍を読むと詳しく理解することができます。

 

そもそも高齢化が進んでいるということは、なにを意味するのかというと。
65歳以上で農業に従事している人が圧倒的に多いということは、もう10年かそこらで圧倒的に多くの農家が消えていなくなるということです。
農業者が減り、耕作面積が減り、農業生産量が減り、農地が余ってきます。
需要はそんなに大きく落ち込んだりしませんから、供給だけが減るという状況です。
つまり。

どんどん新規参入しやすくなっていくということです。
大きな需要が口を開けて待ってくれているということです。
多くの農地が、耕作してくれと手をこまねいて待っています。
そんな状況で新規就農しない手はないでしょう。
農業の高齢化が深刻で問題になっているとか叫ばれていますが、新規参入したい者にとっては問題どころか歓迎すべきことですよ。


長く日本の農業を支えてきた人たちがどんどん退場していくのは、これから農業を始めようと考えている人たちにとってはむしろチャンスです。
今やらなくてどうするの?
 

 

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

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有機栽培農家・松本がやってしまった間違いとは?

農業をやりたいと考えたときに最も重要なことは

栽培技術の習得

であることは間違いありません。商品ができなければ何も始まりませんから。
ちゃんと作物を栽培できて、ある程度のレベルの農作物を自分で作れるようにならなければ、当たり前ですが買ってくれるお客様はいないわけです。
だから栽培技術を身につけることは最低限やらなければならないはずです。

じゃあここで、あなたが、農業のなかでも難しいとされる無農薬栽培に挑戦しようと考えていたら・・・。自分の育てたものを消費者に直接お届けしたいと考えていたら・・・。

それはほとんどの場合。
有機農業では王道とされる、野菜セット農家になるということです。
たくさんの種類の野菜や果物、米などを育てて、それを詰め合わせボックスという形でお客様へお届けする。
そういう農家です。

当サイトの管理者・松本は、この野菜セット農家になるときに大きな間違いをしてしまいました。

それは・・・

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