農業高校、工業高校、商業高校・・・
こういった職業高校に行くやつはバカだ。
偏差値が低いやつが行くところだ。
残念ながら過去にはそんな時代がありました。
えっ?なかったですか?
少なくとも私が学生の頃には、このような思考をもっていた人が周りに多かったです。
農業なんて頭を使わなくてもできる、誰でもできる仕事だと。
そんなふうに考える人が多かったように記憶しています。
最近はそうでもないかもしれませんが。

新規就農当初、もう10年以上前ですが。
話の流れで仕事のことを聞かれて
「農業やってます。」
と言うと、
「農業は、暑いし汚いし、儲からないよね。農業する人の気が知れない。」
と言われたりしたこともあります。
これは今でもありますね・・・。
農業やってる人に向けて、それを言うかよ・・・って感じですが。

時代を経てだいぶ変わってきたとは思いますが、それでも農業に対するイメージは今でもそれほど良いわけではありません。
きつい、きたない、きけん、の3K農業と言われるぐらい厳しい仕事なのは事実ですし。
そんな大変な仕事をわざわざ選ぶなんて馬鹿だと。
言われてもしょうがない側面はあります。

今回は、こういった世間の否定的な見方をどうこういうつもりはありません。
それはまた別の機会に譲るとして。
こんなに世間の認識が悪いなかで、それでも農業の世界に飛び込む人がいて。
そこでがんばっている人がいて。
その人たちって、ある意味では
非常識
ですよね。
常識的に考えれば、世間が3Kだぞやめとけ~って言うような仕事にあえて就くんだから、後ろ指さされても仕方ない状況です。

もちろん農業全体としては、
実家が農家だから継いだだけだ、とか
長男だからしょうがなくやってる、
といった農業者も多いので、農業全体が非常識な集団だとは言いません。
でも、
ごく一部、自ら手を挙げて農業の道に進んでいく人たちがいて。
しかも、
彼らが大きな成果を出していたり、目を見張るような結果を残していたりするわけで。

彼らはなぜ世間的に評価の低い業界に飛び込んでいったのか、
なぜ3K農業で結果を出すことができたのか。
気になるところです。

というわけで今回は、非常識にスポットを当てていきます。
平均から抜け出して一歩先を行く農業者になるためにはどうしたらいいのか。
非常識を貫いて結果を出すためにはどんなことに気をつけたらいいのか。
このあたりを考えていきます。

 

現実を直視する 常識とはなにか

非常識ってなに?
に対する答えを出そうとすれば、当たり前ですけど
常識とは何か
に答えなければなりません。

常識とは・・・
健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別。

ようするに、みんなが当たり前だと思っていること、ですね。
人はだれでも、心に弱い部分を持っています。
そこには、他人と違っていると不安になるという側面があって。
周りの人と同じ考え方、周りの人と同じものを持っている、ってなんとなく安心しますよね。
これは、一般共通認識、常識に従った方が気持ちが楽になるということです。
一般的な考え・行動を取った方がラクに生きられる、ということです。

まあようするに、
常識って、普通なんです。
波風を立てずに平凡に生きていきたいと思ったら、みんなが考えるような普通のことをしていればいい。
突拍子もないことを考えずに生きていればいいんです。
周囲が「えっ?」と思っちゃうような非常識なことをすると、周りから非難されたり、白い目で見られたりしますから。
そして、普通がいいと思っていれば非常識は選ばない。
あえて非常識の道には踏み入れない。
そういうものです。

 

常識を疑え!

でも。
非常識だからこそ大きな成果をあげられます。
非常識だからこそ目立って、注目されて上位1%に入ったりするわけで、そのもっとも分かりやすい例をひとつ挙げるとすれば、
未来工業
という会社がそうでしょう。

未来工業

岐阜県にある電気・設備資材のメーカーで、室内にある電気スイッチを壁の内外から覆う製品「スライドボックス」などを製造しており、国内トップシェアを誇る会社です。

創業者である山田昭男氏が非常識を絵にかいたような考え方をする人で、それが会社に浸透しています。

たとえば、
営業ノルマ禁止。
残業禁止。
携帯電話は禁止。
上司への「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」禁止。
  →これはマスメディアの誇張表現のせいらしいですが・・・。
上司が部下に命令すれば、その上司は降格。
岐阜県にある小さな会社なのに社員の平均年収は600万。
65歳の平社員の平均年収700万。
定年は70歳。
年間休日140日。
有給休暇最長40日。
育児休暇3年(最長9年)。
就業時間は1日7時間15分。

挙げるとキリがないほど、世間一般的な常識を打破しています。
根底にあるのは
「儲からない会社の反対をやれば儲かる」
といった考え方。
ふつうの会社は儲かっていない、だったらそういう会社と逆のことをやれば儲かるだろうと。
日本の多くの会社は儲かってません、それは統計データでも明らかです。
だから。
常識の範囲内でやっていても同じ結果しか得られないんだったら、差別化として逆のことをやれば、じつは儲かるようになるんじゃないか。
という発想ですね。
これで実際に数字を叩き出して、結果を残し続けているんだからすごいです。

ここまで極端な例はなかなか真似できることではありませんが、非常識だからそ大きな成果が得られるという好例になっています。

 

差別化はみんなでやると意味がない

非常識って、別の表現をすれば差別化です。
農業界はそうでもありませんが、ビジネスの世界ではこの差別化はものすごく意識されていて。
差別化をしましょうという意見はあちこちでよく聞かれます。
みんなが「差別化だ!」「差別化しよう!」と息巻いています。

でも、ここでちょっと立ち止まって考えてほしいのですが。
けっこう差別化を履き違えてとらえている人が多いような気がしているので一言加えておきます。

差別化とは、他とは違う特徴を持たせること。
周りとは違った道を進むこと。

かんたんにいえばこういうことですよね。
それは決して間違ってはいません。
でも、もっと簡単に言ってしまえば

差別化とは少数派になること。

つまり、
こうすれば差別化になりますよ、と言われてみんなが一斉にやりはじめたら、それは差別化ではないわけです。

6次産業化ロゴ

ここをしっかり理解していないのが農業界。
近年、国策として六次産業化が叫ばれていますよね。
国が音頭をとって、六次産業化を進めています。
作物を生産するだけじゃなく、それを加工して、販売もしていきましょう。
という方向性です。

でも・・・
そもそも、国が先導している時点で六次産業化は差別化にならなくなっています。
みんなやりましょう!差別化しましょう!
ってのは違いますから。
もちろん六次産業化そのものが悪いんじゃないです。
加工や販売まで農家が手がければ、利益率が改善されて収入が増えたりしますから。
でも、差別化という観点からみれば違うなと。
そういう話です。

もし本気で差別化を考えているなら・・・
少数派になって儲かる農業をやりたいなら・・・
国の言うことは聞いちゃだめです。
国が六次産業化を進めるなら、自分は一次産業だけで集中して頑張るとか。
国が大規模農業を推進しているなら、自分は小規模農業でやっていくとか。
あくまでも少数派、少数意見を追い求めていく、重ねていくことが差別化の道だと思いますよ。

 

非常識路線は勇気がいる

非常識な道を選べば少なからず批判があります。
誹謗中傷、ねたみ、いやがらせ、無視、炎上などなど。
少数派の意見を取る、そういう道を選ぶということですから、大多数から批判を受けるのは当然ですよね。
だからこそ、批判を覚悟する勇気が必要になります。
これが怖いから、多くの人は常識の範囲内でしか動けないわけですが。


平均値そのものが高い業界なら、周りと同じことをやって常識に従っていればいいです。
でも。
平均的農家では兼業でやっていくのが精一杯な農業の世界では、非常識をあえて選択しなければ生き残っていくことすら難しいです。

大規模化していくのが一般的なら、自分はあえて小規模のままやっていくとか。
栽培を突き詰めて生産性を高めていくのが一般的なら、自分はあえて販売面で力を入れて経営やマーケティングを意識していくとか。
農薬を使った農業が一般的なら、無農薬の有機農業を選択するとか。

普通の道を選んでも、ちゃんとした収入が得られるなら、家族を養っていけるならそれでもいいかもしれません。
でも農業は、フツウを選べば家族を養えるだけの収入を得られない可能性が高い。
しかも、過剰な労働時間を余儀なくされる可能性も高いです。
農業でフツウを選ぶことは、ある意味では死を意味するわけで。

農業という道を選ぶことが、すでに非常識だと考えられているなら・・・
せっかく非常識な道を進んだんだから、さらに非常識を追求して、他人の意見を無視するとか、自分の道をひたすら突き進むとか、そんな生き方もありなのではないでしょうか。
言うは易し行うは難し。
なかなか難しいとは思いますが、非常識は周りを変えます。
見える世界を変えます。
そして自分を変えます。

やってみる価値は、じゅうぶんにありますよ。

 

 

 

多品目栽培でこんな間違いをしていませんか?

たくさんの種類の野菜を同時に育てる、かんたんに表現すれば家庭菜園を大きくしたような農業。

このような、いわゆる多品目栽培は、有機農業ではよくやられている方法なのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。
そして、多くの農家がやってるんだから自分にもできるだろうと、独学で、農家研修で、栽培の基本を学んでから実際に自分でやってみるのですが・・・
このときすでに、じつは大きな間違いをしています。

それは・・・

栽培が下手でも時給3000円で働く農家になる方法とは?

もしかしたらあなたは、ひたすら栽培技術を磨こうとしていませんか?
いいものを作れば売れると思っていませんか?
その道は、優秀な先進農家と戦うことになる、かなり危険な道です。死に物狂いで努力しても結果を残せないかもしれない道です。

それよりも、たとえ栽培が下手でも時給3000円、しかも週休3日で働く農家になる道があります。見つけさせすれば誰でも通れる道です。

そんな道どこにあるの?じつは・・・

つづきはこちら

有機農業が慣行農業の5倍も儲かるって!?

有機農業者は、あまりお金の話をしたがりません。

「収入に魅力を感じて農業をしてるんじゃない。わずらわしい人間関係から解放されて、健康的な暮らしをしたいから有機農業の道を選んだんだ。」

と、収入は二の次だと言います。
だからこそ見えなくなっていた真実。それは、

有機農業はちゃんと稼げる

ということ。家族を養っていくことくらいは簡単に実現できます。しかも、栽培がうまいとかヘタとか関係ありません。誰でも実現できるものです。

ただし、条件があります。
それは・・・

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あなたはなぜ、そっちを選んだのですか?

キャベツPOP

ご覧のように、2つの写真を載せました。
どこかの直売所に立ち寄ったときに、この写真のように並んでキャベツが売られていたら・・・

あなたはどちらを買いますか?

おそらく、この2つの写真を比べれば、多くの人が右の「みさきキャベツ」を買いたくなるはずです。
そしてこの事実は、キャベツを売っている農家に厳しい現実をつきつけます。
一方の農家は自分のキャベツがどんどん売れていく、もう一方の農家はまったく売れない・・・。
あなたがもし、農家として生産物を売っていきたいと思っているなら、なぜこんな差が生まれるのかを知る必要があります。知ったうえで、それを活かす必要があります。

売れるキャベツと売れないキャベツ。その差は・・・

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